履歴書にある学歴や職歴を記載する欄は簡単だから皆さん大丈夫、と思っているかもしれませんがここにもマナーがあります。
学生のアルバイトだったら許されるようなことでも社会人としては失格とみなされてしまうこともあるので注意しておきたいところです。
学歴は省略せずに正式名称で
新卒者である場合は中学校から、転職者ならば高校からと細かいですがルールがあります。最終学歴である大学や専門学校までを書くことになります。
ここで注意点。「○○高校 入学」や「○○大学 入学」だけではなく、「○○高等学校 入学」「○○大学看護学部看護学科 入学」のように正式名称で省略せずに書く必用があります。また、入学・卒業と同じ学校だとしても「同上」などとはせずに、しっかりと正式名称を書きましょう。
さらに、(履歴書の種類によって変わる場合ありますが)一般的には西暦ではなく、和暦で入学や卒業月を記載します。間違えないようにインターネットなどでしっかりと確認してから記載しましょう。
職歴は学歴の下にアルバイトやパートまで正確に
新卒者である場合には学生時代のアルバイト経験は原則としてあまり書きません。看護師として働く上でプラスになる場合には書きますが、それ以外では書く必要はありません。一方、転職者は看護師として勤務している職歴はアルバイトやパート、派遣であろうと全て記載します。「医療法人○○会○○病院 入職 ○○科にて勤務」のように病院名のみではなく、診療科目もしっかりと書きましょう。
病院などの履歴書は「入社」ではなく「入職」
ここで一つ注意点。一般的な企業向けの履歴書には「○○株式会社 入社」と書きますが、病院の場合には「入職」となります。辞めた時にも退社ではなく、退職となりますのでチェックが必要です。
転職が多くて職歴に書ききれない…そんな時は?
また、キャリアが短くても転職回数が多くて書ききれないかも、という場合もあるかと思います。本当に短い期間しか勤務してない職歴はマイナスなイメージも与えかねないので書きたくない気持ちもあるかもしれませんが、やはり嘘の職歴を提出することは非常にマズいです。
そこで、書ききれない場合の一つの方法として履歴書に「3つの病院で○○科、△△科、□□科にて勤務」と書き、職務経歴書を別に用意するということがあります。和暦はまとめた病院の初めの就職先の入職月を記載し、最期の就職先の退職月をその後に記載しましょう。
職歴は偽ると後々面倒になることも
少し転職回数が多いため、省いてしまった、と軽く考える方もいますがこれは「職歴詐欺」となる場合があります。転職先で長く勤めていたとしても職歴詐欺が発覚した場合に懲戒解雇になる可能性もあります。
バレるかどうかでビクビクして勤務するよりも端からしっかりとした職歴を記載する方が良いですよね。