美しいおもてなしの心!茶道に学ぶ看護教育の心配りとは

以前、看護雑誌に

茶道は一言で言えば、お客様へのおもてなしの仕方を習うというもの、だと私は理解しています。
お茶を立ててお客様にさしあげる。そして、お片づけをする。そういった一連の動きを無駄のない型として覚えていく。
そのパターンもいろいろあって奥が深い。(このパターンを『お点前』といいます。)
中には、“花月”と言って、数人でお遊び感覚で代わる代わるにお点前するというのもあったり、“お茶事”といって、おいしいお茶の懐石料理みたいなのをいただくのもあったりして、結構楽しいものです。

では、どうして『看護教育に茶道が有効』なんでしょうか?
茶道はさっき言ったみたいに“おもてなし”をする作法。
このおもてなしをするときの心配りは並大抵のものではありません。

お茶会を開くと言えば、事前にお炭や灰を洗い、準備が始まる。
当日はお庭のお手入れ、玄関には水を打って、さらにすべらないように余分な水を雑巾で拭いておく。
使うお道具は、相手が好みそうな年代物のお道具を使ったり、季節的な趣向を凝らしたり。
などなど、相手がどうしたら喜んでくださるかを考えながら、精一杯いろんな心配りをするんです。

「もてなし」と「サービス」とは少し意味が違うのです。似ていますが、辞書によるとサービスの語源はラテン語の servitus。そもそもservitusには「奴隷」というニュアンスが含まれ、提供する側とされる側に主従関係が発生します。

お客様が上、スタッフ側が下と上下関係がはっきりするものと言われています。お客様がある一定の対応を受ける(=目的)のに主従関係を発生させるために、サービスチャージやチップが存在すると考えることができます。

それに対して「もてなす」は英語のホスピタリティーマインドに近く、語源はラテン語のhospesでホスピタリティは病院(Hospital)と語源を共にし自分の家に訪ねてくる人(=お客様)をお迎え・お世話することなので、当然対価や見返りを求めない自然発生的な対応と認識することができます。巡礼する異邦人を歓待することを意味したそうです。家族と接するように、見返りを求めない対応と言われています。自分も相手も楽しむことであり、茶道からくる「もてなす」という意味に近いと思われます。

この心配りって看護教育になくてはならないものなんですよね~。

患者さんが何を望んでいるか。
患者さんには今、何が必要か。
患者さんが元気になるためには、何を大切にしなければいけないのか。
そういうことを、考えていかなければならない。

お布団がめくれていれば直してあげる。
直射日光がベットに注がれていたら、そっと間接的な日光になるようにカーテンを調整してあげる。
冷え込む日には毛布をかけてあげる。

そういったちょっとした気配り目配りができるナースが患者さんには必要だと私は思います。

看護師も、いつも『根拠を考えながら行動しなさい』と教育されます。

次にお茶を入れるから今、お棗(お茶を入れる容器)の蓋を開けておく。
次はお湯を入れるから柄杓(お湯を注ぐおたま?のようなもの)を取りに行く。
そんな感じで、本当に無駄がない計算された動きを習うんです。

一期一会(いちごいちえ)とは、茶道に由来することわざ。

『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』と言う意味の、千利休の茶道の筆頭の心得である。平たく言えば、これからも何度でも会うことはあるだろうが、もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で人には接しなさい、ということである。

お稽古で身につけた立ち居振る舞い?のお陰で、VIPなお方の担当になったり、転職活動も連勝…。

私は親に、自宅から通うこと、茶道・華道・料理・社交ダンスを習うことを条件に看護学校に行くことを許してもらいました。
当時は渋々でしたが、コレが後々役に立ちました。(笑)お稽古で身につけた立ち居振る舞い?のお陰で、VIPなお方の担当になったり、転職活動も連勝…。

オリンピック招致のプレゼンで話題にあがったように、日本人はもてなしの感覚を自然に理解し対応することができる人が多いように思います。

「もてなす」という茶道の精神から受け継がれている世界に誇れる素晴らしおもてなし文化をもっているのです。

オリンピック招致のプレゼンの少し前から、海外の人が、日本のサービスの高さを理解し始めたと思います。海外にいる友人たちが日本に来ると、毎回、日本のホスピタリティーはすばらしい、人間が正直でやさしい。とほめてくれます。グローバル企業にも、そのおもてなしの精神がだんだん理解されてきています。

世界の航空会社の中でも日系の航空会社のサービスを評価してくれる人が増えました。世界にパビリオンを持つディズニーランドのキャストのサービスも世界の中で日本のレベルがとても高いと評価されてきています。 

はじめは、どうして茶道まで勉強するのか。と思いました

後になってわかったことですが、そこに日本人としての「もてなし」の心を身につけた客室乗務員を育てたいということだったのでしょう。

茶道の精神を通して気づきをもち、身につけることのできる相手の立場に立った丁寧な応対。お客様と接するには単なる「サービス」をするのではなくお客様との一期一会を大切にすることこそが日本航空の客室乗務員に必要なことである。訓練所ではその一期一会の「最高のもてなし」の心を持つことの必要性を教えられたのです。
残念ながら、6か月以上にわたる、茶道や着物の着付けといった訓練は多額の訓練費用がかかるため、かなり前に打ち切られてしまったということです。私は、訓練所でそのような勉強の機会を与えてもらったことを本当に感謝しています。

3年生になると、実習でとても忙しくなるそうですし、看護師さんになったらお仕事が大変なので、言うなれば期間限定のお稽古(?)のようですが

今年初めから、看護学校の生徒さんが稽古に通ってきてくださっています。今まで 全く茶道の経験がない方々ですが、月に2回、本当にまじめに、素直に稽古に励んでいます。割り稽古から始って、盆略を終え、いまは本格的に薄茶の平点前に入りました。

看護学校は、レポートを出したり、つねに試験があったり、実習があるなどとても勉強が大変そうですが、充実した学生生活のようです。目的意識がしっかりしているので勉学にそれぞれ楽しく一生懸命励んでいる様子、将来立派な看護師さんになるであろう方々なので頼もしい限りです。地方から出てきて寮生活をされている方もいますが、少人数クラスなので友達同士も大変仲がよいようです。稽古日には午前組は10時ピッタリに、午後組は1時ピッタリに揃って来てくださいます。時々、先生もついていらっしゃいますが、先生と生徒さんの会話を聞いていても家庭的で和やかで、マンモス大学にいた私はとてもうらやましく感じます。

若い方は、本当に進歩が早く眼をみはります。点前の手つきなど注意すると「はい」と気持ちよい返事をして直してくれます。皆の前でお点前をする緊張感や、普段たたみに正座する事がなくなった現在、ちょっと非日常的なお茶の世界を楽しまれているようです。3年生になると、実習でとても忙しくなるそうですし、看護師さんになったらお仕事が大変なので、言うなれば期間限定のお稽古(?)のようですが、今のうちにゆったりと稽古をして欲しいと思います。わたしも短期間で茶道のよさを一生懸命お教えしようと思います。

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