看護師は多くの最後の時に立ち会う仕事である。あるシスターの最後の物語

「ミツコさん、間に合わなくて、ごめんなさいね。でも、神様の思し召しだったのね。」

「あなたが1番に行ったわね。でも、またすぐ逢えるわね。」

「この白のブラウス、やっぱり似合うわね。綺麗よ。」

3人のシスターは、ミツコさんと同じくらいの年齢で80代くらいであった。
彼女達は、長年の同僚であり、お友達であり、家族でもあったに違いない。


葬儀社の車が来るまで1時間あったが、彼女たちは、ずっと亡くなったミツコさんの病室で一緒におられた。

そして、葬儀社の車に乗せられる間も傍に付き添い、一緒に教会へと帰って行かれた。

病院では、付き添いでもしてない限り、ご臨終の時に、ご家族が間に合うことは少ない。

患者さんが亡くなった後、慌てて来られたご家族を病室に案内しても、

「亡くなった人のそばにいるのは怖い。」

「死んだ人の傍になんて、いたくない。」

と、例えご家族や親戚であっても、近づこうとされない方も多い。

多くの方が、病室から逃げるようにすぐ出てこられる。
葬儀社の車が来るまで、待合室で葬儀の相談をしたり、スマートフォンをいじっておられる方が殆どになってきている。

白い掛物をかけられて、ぽつんと一人で病室に残される患者さん・・・。

それが日常の光景だったのだが、ミツコさんの場合は違っていた。

ミツコさんは、ご家族がいなかった。  
それでも、シスターたちのお見舞いが何度かあった。
誕生日には、新しいパジャマとカードが、シスター達から渡されていた。

ここ数日前から意識はなかったので、最期は一人だったとわからなかったであろう。
その後すぐ、3人の「友達」が来てくれて、ずっと傍にいてくれた。

「シスターなら、一生独身で、子供もいなくてかわいそうよね。」と、無遠慮に言っていたナースもいた。

しかし、子供がいても、最期は独身の方と変わらない孤独な場合が多い。
孫や子供に囲まれて、息を引き取った方は、ほんの数人で、ごくまれであった。

優しいシスターたちに声を掛けられながら、一緒に教会へ帰って行ったミツコさんは、きっと寂しくなかったであろう・・・。

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