ある患者との出会いが自分の看護師としての責任と看護師の魅力をくれた。

あれは看護師になって丁度半年頃。業務も慣れてきて、先輩と確認しながらも徐々に患者さんを看る事が出来てきたという実感が湧いてきた頃でした。

そんな時にある患者さんとの出会いがありました。

その患者さんは難病の自己免疫疾患でペースメーカーがなければ自分の心臓が動かないという人でした。それに加えて、神経や筋肉の動きも悪くなり介助なしではポータブルトイレにも座れません。

でも笑顔が素敵な方で、朝の挨拶も自分から「今日もよろしくね。」と言ってくれる方で介助する毎に「今日も~さんのおかげで気持ち良く過ごせるわ。」と言ってくれる方でした。

患者さんを看る事が出来てきたという実感が湧いてきた頃の僕は嬉しさもあり、洗髪や散歩等を積極的に行いました。思い入れが凄くあったと思います。


ところがある処置で患者さんの文字通り「生命線」であるものを知識不足から抜浅してしまいました。

患者さんからは「~さんの事信じてたのにどうして…。これがないと私死ぬの分かってるでしょ!?」と言われました。あの時の表情は今でも忘れません。あれが本当に人に裏切られた、不信感を持ったという瞳なんでしょう。

面会中の家族にも「これは訴えた方が良いんですか?」と問い詰められたり、自分の看護師人生は終わったなと、それに加え小さな自信も失くし、良くしていた患者さんを裏切ったという思いなども重なって始めて涙を流してトイレに逃げました。


結果的には問題はなくインシデントで終わりました。ただし受け持ちはしないで欲しいという家族の希望から受け持ちは外されました。

落ち込んでいる僕にリーダー業務の先輩から「~さんが話したいって言ってる。」と言われて僕は何を言われるのか怖くて怖くて仕方がありませんでした。

患者さんの所へ行き謝罪すると「ごめんね。私の生命線だったから、死ぬんじゃないかって怖くなってあんなひどい事言っちゃったの。~さんは今までの人の中で一番良くしてくれたわ。これからも私みたいな人にも同じように良くしてあげてね。」と握手されました。

僕は再びトイレに駆け込みました。次の日から受け持ちは出来ませんでしたが、廊下から室内を見て目が合うと、あの時と変わらない笑顔で手を振ってくれていました。

すぐに別の病棟へ移動になってしまい、お別れの挨拶は出来ませんでしたが、最後まで「あの子は大丈夫?」と聞いてくれていたようです。

その時の出会いの体験から患者さんから逃げ出したくなってもあの笑顔と言葉と思い出して背中を押されます。そして裏切ってはいけないという責任感が僕を支えています。患者さんには本当に感謝しかありません。

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