腎臓や膀胱、そして前立腺に問題がある疾患を専門に診る泌尿器科ですが、特徴はやはり男性の患者さんが多い点です。男性の患者さんは全体の8割近くになると言われおり、働く人も女性より男性が多い傾向にあります。
仕事がやりにくから辞めたい
若い看護師さんは排尿カテーテルの挿入のなど、男性患者さんの対応に気まずさを感じてしまうこともあるでしょう。また男性の患者さん自身も、男性や年配の女性看護師さんに処置をしてもらいたいと思う人が多いようです。
そのため、若い女性の看護師さんは仕事がやりにくいと感じてしまったり、こうした泌尿器科の独特な環境が合わないと感じてしまうのです。技術的な不安がないとしても、このような悩みが原因となり継続して働くことが難しくなってしまいます。
泌尿器科は覚えることが多くてつらい
覚えることが多く、ついていけないと感じて挫折してしまう人も中にはいます。泌尿器科で覚える仕事は山のようにあり、気持ちの余裕を失ってしまうのです。場合によっては透析を担っている所もあり、透析の知識や処置を学ぶ事も求められます。
経験を積めば認定看護師の資格取得も可能なので、専門分野でキャリアアップを目指せるメリットがあると言えます。しかし、仕事で覚えることの多さが負担となり、嫌になってしまう人も多いのが現状です。
残業が多く忙しい、辞めたい
患者さんは急性の症状を抱えた人から終末期の人まで様々で、泌尿器科は忙しい診療科の一つです。また、外科や内科に比べると医師の数が圧倒的に少なく、診察日と手術日を分けているところが多いです。
手術日となれば、一日中手術の準備や術後のケアに追われ、残業になってしまうこともよくあります。比較的穏やかなイメージで働き始めたけれれど、想像以上に残業が多く体力的な理由、または家庭との両立の難しさが原因で辞める決断をしてしまうのです。
仕事がやりにくから泌尿器科を辞めたい時
仕事にやりづらさを感じるならば異動や転職をした方がいいと思います。慣れや経験は絶対必要だと思いますが、嫌な仕事を続けていてもモチベーションのアップには繋がらないからです。
ならば自分がやってみたいと思う診療科に移ったほうが向上心も高まりますよね。やりがいは人それぞれなので様々な診療科にチャレンジできる総合病院などがいいかもしれません。
他の診療科にうつる時の注意点
数ヶ月から数年間他の診療科で学んでみて、自分のやりたかったこととは違うなと感じた時に異動することも出来ます。いちいち転職していては時間も労力ももったいないのでたくさんの診療科がある病院のほうが良いです。
もしも、また泌尿器科に戻りたいと思った時も異動しやすいので総合病院のようなところがおすすめです。
転職する時に気を付けるべき点
転職をする際にに職場環境や人間関係はとても大切です。仕事をする上で人との関わりが重要となるので、ここはしっかりと見てから転職しなくてはならないと思います。
看護師向けの転職サイトで職場の環境や人間関係を教えてもらって、自分でも職場見学に行くと雰囲気が掴みやすいです。ここを疎かにしてしまうと精神的にもストレスを抱えることになるのでしっかりとチェックしておくといいです。
覚えることが多くて辞めたい時
覚えることが多くて気持ちの余裕がなくなってしまったら別の職場に異動するのも一つの方法です。最新の医療ではなく、これまでの知識やそれを応用して仕事ができる職場もあるのでそちらでもいいと思います。
辞めずに続けるという選択肢
しかし、学習の方法を見直すだけで変わることもあります。参考書などで勉強していると思いますが、本当にその参考書が良いのか、勉強法は自分に合っているのか、など自分ではわからず焦ってしまうこともあるでしょう。
そこで頼るべきは先輩です。同じ泌尿器科で働いている先輩も同じように勉強をしています。なので勉強で力を抜く場所や大切である場所を無意識かもしれませんが知っているのです。
どのような方法でやっているのか、業務中だと聞けないかもしれないので休憩や就業後にちょっと聞いてみると効率が上がり、気持ちにも時間にも余裕が持てるようになるかもしれません。
それでもダメならコンサルタントからアドバイスを
先輩から教えてもらったことで少し改善したとしてもまだ辞めたいという気持ちが強いならば、看護師向けの転職サイトのコンサルタントに相談してみて下さい。転職サイトでは求人の紹介だけでなく、コンサルティングも行っているのです。
自分に合った解決法もアドバイスしてくれますし、過去同じような悩みを持つ看護師さんはどうしたのかという情報も教えてくれます。「絶対にそれをやればいい」ということではなく、一つの参考として聞くのも良いと思います。
残業が多く忙しくて辞めたい時
残業は診療科によって本当に様々です。体力的に厳しいと思ったら比較的残業の少ない職場に移ることも考えたほうがいいかもしれません。
残業の多さが原因で体調不良にも
睡眠時間が短くなって体調を崩したり、時には余裕がなくなり精神的にも参ってしまうケースもあります。うつ病など精神的な病気になると看護師としての仕事を続けられない状態にもなりかねないので注意が必要です。
早めの行動で回避できることもあるので、最悪のケースになる前に判断することをおすすめします。
残業の少ない職場でストレスを減らす
残業が少ない職場というと介護施設や献血センター、健診センターなどがあります。急変や緊急を要することがほとんどないので定時上がりが基本です。
一度このような残業の少ない職場に移ってみて看護師としてのキャリアを続けながら身体を休めるのもいいと思います。