精神科では、精神疾患を抱える患者さんの治療が専門に行われています。精神病棟には開放病棟と閉鎖病棟がありますが、外との環境を遮断されている閉鎖病棟のほうが辞めたいと感じる看護師が多い傾向にあります。
自分の精神状態がおかしくなりそう
精神科には様々な精神疾患を抱える患者さんが通院、もしくは入院しています。不眠や抑うつ、薬物依存、アルコール依存、パニック障害、その他若い女性の過食症や拒食症なども代表的な精神疾患です。
そのため、患者さんの心のケアを重点的に行う必要があります。
精神疾患を抱える患者さんの中には穏やかな人も多いですし、前向きな人も沢山います。その一方で、「もう死んでしまいたい」「生きてる楽しみがない」などとネガティブな話を永遠と聞かされることも少なくありません。
それが続くことで自分自身の精神状態がおかしくなりそうだと感じるようになり、精神科を辞めたいと考える看護師さんもいます。
患者から向けられる暴言・暴力がつらい
精神科では患者さんに暴言を吐かれることも少なくありません。そういった場合でも、落ち着いて対処する必要があります。ですが、頭では理解しようと思ってもひどい暴言に耐えかねてしまう事もあると思います。
特に自分よりも年上の患者さんや、女性であれば男性患者さんからのそうした暴言は時に恐怖を感じてしまうこともあるでしょうし、ストレスに感じてしまうかもしれません。
また、暴言だけでなく中には暴れだした患者さんに暴力を振るわれるという看護師さんもいます。そうした患者さんから向けられる暴言や暴力で心身ともにつらくなり、もう嫌だと感じることもあります。
看護師としての技量が成長しない、辞めたい
精神科では心のケアを中心に、少しずつ健康的になっていく患者さんを見ることが働く励みになるはずです。ですが、一方で看護師としての技術的な面に関して成長の物足りなさを感じる場合もあります。
精神科で日々培う心のケアの大切さとは逆に、技術面の成長が少ないと感じて看護師としてのやりがいを失ってしまったり、もっと自分の技術的なスキルを高めたいと悩む方もいます。
辞めたい理由として、そうしたモヤモヤした気持ちを抱えている看護師さんも実際多いのです。